腰痛を改善させる正しい情報とは③
〝腰の痛みに悩んでいる方〟に向けて
こんにちは、ムーブラボヘルスの松尾です。腰痛を改善するための正しい知識として、何度かに渡って紹介しています。今回は椎間板ヘルニアについての情報をお伝えしますね。
今回のテーマ:
「腰痛(椎間板ヘルニア)に対する正しい情報」
今腰痛を抱えているみなさんの中で、
「椎間板ヘルニアだから腰の痛みは起こっている」
と決めつけてはいないですか?
〝間違った腰痛に対する認識〟をしてしまっている可能性があります。
椎間板ヘルニアの、
「ヘルニア」とは、本来あるべき部位から、脱出・突出した状態、
つまり【飛び出した】状態をいいます。
なので…
椎間板ヘルニアとは、
『椎間板(髄核・線維輪)が後方へ膨らんだり、
椎間板(髄核が線維輪)を破って【飛び出した】状態を指します』
※下画像を参照してください。
この【飛び出した】状態のものが、
もし、近くの神経を圧迫した場合
腰痛や坐骨神経痛を起こすと考えられています。
逆に、【飛び出した】状態でも、神経を圧迫しなければ、腰痛は起こりません。
この【飛び出した状態】は、吸収や縮小し、ほとんどが自然治癒します。
また、腰痛の原因の内
原因が特定できる腰痛(特異的腰痛)として、
椎間板ヘルニアは、4~5%しか占めていません。
ある研究では、
「すでに椎間板ヘルニアと診断された強い腰下肢痛を訴える患者46名」と「年齢・性別・職業などを一致させた健常者46名」の腰を
内容の知らない、2人神経放射線医に画像診断させる研究を行った結果、
健常者の76%に椎間板ヘルニアが見つかった(4人の内3人が椎間板ヘルニアを持っている)という報告もあります。
これらのことから、
〝椎間板ヘルニアだから、腰痛〟という決めつけは間違っていると考えられます。
〝椎間板ヘルニアだから、腰痛〟という決めつけや認識が
そもそも、自分の腰はヘルニアで弱いから仕方ないといった【悲観的な解釈】
だから、痛みは良くなってこないのでは、、
といった【痛みへの不安や恐れ】
を起こしてしまい、腰痛を強くし、長期化している原因であるとも考えられます。
そのため、
椎間板ヘルニア=腰痛
椎間板ヘルニア=腰が弱い
といった考えはなくしてください。
「椎間板ヘルニアだからといって腰痛とはいえない。」
というのが正しい情報であると考えられます。
次回は、「腰痛と安静」のテーマをお話します。
最後まで、見ていただいてありがとうございました。